オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)は、エア・カナダとニュージーランド航空の提携計画に対して、許可をしない方針である。 ACCCは、この提携によるオーストラリアとカナダ間のフライトの運航は、消費者にとって利益をもたらすものではないとしている。
両航空会社は昨年、同路線において合わせて35%のマーケット・シェアーを持っており、今後、共同でチケットの販売や宣伝を行なうことを申請している。 そして、シドニー/バンクーバー線とオーストラリアからオークランドを経由してバンクーバーに向かうフライトの全収入を一旦プールし、後で分配する方式を取る。 ACCCは同路線を運航する主な航空会社は4社で、今回の申請を許可すると、市場の競争を阻害すると懸念している。
オーストラリア/カナダ路線は、オーストラリアにとって13番目に大きな航空市場で、今年5月までの過去1年間の旅客数は、前年同期比で7.1%増えて44万7,000人となっている。 エア・カナダは昨年、ホノルル経由のバンクーバー便を、B777-300の機材を使用してシドニーからバンクーバーへの直行便に変更している。 エア・カナダとニュージーランド航空はACCCに対して、もし今回の提携が認められなければ、両社の運航便数を削減するかもしれないとし、今回の提携で旅客にとっては選択肢が広がり利便性が高まる。 運行時間が短縮され、オーストラリアにとってカナダがより魅力的になると反論している。 ACCC
は今後も調査を続け最終の判断を行なう。 (Source: Australian, 21/11/08 "ACCC
to reject airlines scheme as consumer unfriendly")